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【小説】第5話 ワニバーンのチャーハン【喫茶リリの日常】


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 ここはガートラント領。
 
 オーグリッド大陸で一番大きな国である。
 
 今日はそこで喫茶店の買い出しに来ていた。

 「えっと、あとは香草と調味料、あとはお酒かなぁ。」
 
 ルーラストーンですぐに喫茶店に運べるとはいえ、なかなかの大荷物。

 これは、持って帰るのはちょっとしんどいかもです。

 
 お買い物も終わり、持って帰ろうと思ってルーラストーンを使ってみると

 全然ルーラストーンが光らなかった。

 あれ?

 おかしいな?

 よく見るとこれは・・・。

 
 「しまったぁぁぁ、魔力供給するの忘れてたぁ!」

 ルーラストーンは登録すると一か所だけその場所に飛べるアストルティアでは冒険者にとって必需品の一つ。

 欠点なのは貴重品なので数が少ないことと、魔力供給をしないとただの石になり果てるところ。

 魔力供給は専用の装置がないとできないので

 「魔力供給装置、家に置いてきた・・・。」

 私は、大量の荷物を見ながら絶望にたたずんでいた。

 
 「あれ、リリじゃね?どうしたんだ」

 その声に私が振り向くとそこには大柄なオーガ族の男の人が立っていた。

 「あ、モリフォイさん!お久しぶりです」

  サングラスが似合うこわもての奇抜な格好をしたオーガ族の男性モリフォイさん
 
 「どうしたんだ、そんなところで大量の荷物を抱えてうずくまったりして」

 モリフォイさんは、大量の荷物をそばにしゃがんで見上げていた私を見下ろしていた。

 「そ、それがですねぇ。ルーラストーンの魔力供給を忘れてしまって・・・。」

 手にしていた光を失ったルーラストーンを見せながら私は涙目で語った。

 「なんだそうか。わはははは。」

 豪快に笑うモリフォイさん。

 うぅ・・・、そんなに笑わなくても。

 「まぁ、そんなことよくあるよくある。」

 私の肩をたたきながら言ってきた。

 「笑い事じゃないですよぉ。これをもって電車に乗らないといけないと思うと・・・。」

 どうやって持って帰ろうか、本当に頭を抱える。

 「そうか、よし俺が手伝ってあげよう。」

 そういいながら、モリフォイさんは荷物をひょいひょいっと担いでいった。

 「えぇ、でも悪いですよ。」

 さすがに荷物を持ってもらうのは悪いと思った私は、遠慮をしたのだけれど 

 「なに、これでもオーガは力が強いんだ。遠慮するな。」

 と、荷物をもったまま駅のほうへ歩いていった。

 「あ、ありがとうございます。」

 お礼を言いながら、残りの荷物を手に取り私はモリフォイさんについていった。

 喫茶店に着いた私たちは、調理場に荷物を置いて
 
 「本当ありがとうございます。」

 荷物を持ってもらったモリフォイさんにお礼を言う。

 「なぁに、いいってことよ。」

 ほんとに助かった。

 あの、大荷物を歩いてお店まではいくら私でもきついものがある。

 なので、手伝っていただいたモリフォイさんにはなにかお礼をしなくては

 そこで私は

 「あ、よかったらなんか食べていきません?御馳走しますよ」

 と、提案した。

 「リリの飯か。今度は何を食わされるんだ」

 なんか、引っかかるんですけどそれ。

 私、まともな料理しかしてないはずなんですがねぇ。

 とはいえ買い出し後だから下準備はそんなにできてないわけで、なら簡単に作れるあれで行こう。

 「そうですねぇ、チャーハンとかどうです?」

 「いいねぇ、大好物だ」

 よし。

 「カウンターで待っていてくださいね」

 「おう」

 そして私は調理場に向かった。

 さて、今日は先日狩りっとったあの肉を使ってみる。

 
 保冷庫から取り出したのはワニのような足が着いたもも肉を取り出した。

 今回の食材はワニバーン。

 図体は大きいけど、そのしっかりと引き締まったお肉は高タンパク質であるのと同時に意外とカロリーが低い。

 まず、そのお肉を骨と分離させ一口サイズに切っていく

 次はネギをみじん切りにしていく。

 さて、ここでフライパンの登場。

 デリシャスオイルをひいてワニバーンのお肉を投入。
 
 いい感じに火が通ったら刻んだネギを投入してしばし炒める。

 さて、いい具合になったかしら。

 あらかじめ、炊いてたマジカルライスを2人前取り出しフライパンの中に投入。

 肉汁とライスが混ざりあいライスの色が薄茶色くなってきた。

 「んじゃ、とっておきのこれを投入っと」

 私は、二つの卵を割りフライパンの中に入れた

 ジューという音が喫茶店中になり響く。

 あとは、ダカラで手に入れたこの香辛料を入れて

 じっくり炒め終わったチャーハンは黄金色に輝いていた。

 出来上がったチャーハンをお皿に盛りつけてモリフォイさんのところに持っていく。

 
 「はい、お待たせ」

 私は、出来上がったチャーハンをモリフォイさんの前に置いた。

 「おぉ、これはうまそうなチャーハンだ。量も多い。」

 お皿に盛られた大量のチャーハン。

 「2人前は入れてるからねぇ。」

 「なるほど、ではいただきます。」

 モリフォイさんはスプーンでチャーハンを掬って口に入れた。

 「うむ、うまい。特にこのお肉。」

 「なんというか、牛でも豚でもない鶏に近いような・・・。」

 口をもぐもぐしながら味わうモリフォイさん。

 「あぁ、それはワニバーンです。」

 にこやかに答える私。

 「ワニバーンだと!水の領域にいるあれか?」

 「はい、あれですね。」

 「そうか、まさかあのワニバーンが。」

 残ったチャーハンをじっと見るモリフォイさん。

 すると

 「わはは、これだからアストルティアは面白い。まさかこういったものに出会えるとはな。」

 と言いながら豪快に笑った。

 口に入れて笑っていたから、ご飯が豪快に飛び散っていた。
 
 あぁ、片付けがめんどくさい。

 「うむ、うまかった。」

 チャーハンを全部平らげてモリフォイさんは立ち上がた。
 

 「いえいえ、こちらこそありがとうございます。」

 食べ終わったお皿を下げながら私はお礼を言う。

 「じゃあ、おれはここで帰ろう。」

 「はい、今度はお店のほうも来てくださいね。」

 「うむ、時間が出来たらすぐにこよう。」

 とモリフォイさんは玄関で振り返りながら手を振ってくれた。

 「はい、お待ちしております」

 私は玄関を出るモリフォイさんを見送っていった。

 
 夕日がドアから差し込む時刻。

 今日も喫茶店の開店です。

 
 その夜、ルーラストーンの供給をセットして私は眠た。
 
 もう二度と、こんなドジはしまいと誓ったのであった。