(C)2019 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.(C)SUGIYAMA KOBO(P)SUGIYAMA KOBO

スポンサー

スポンサーリンク

【小説】第3話 ギガンテスの目玉焼き【喫茶リリの日常】

2020年4月19日


ドラゴンクエストXランキング 押していただければ励みになりますのでよろしくお願いします。

「ねぇ、どうする?」

ルーニアさんは私の見つめて尋ねた。

「じゃあ、これとこれで」

リストを見ながら、リストに載っているものを指で刺し私はルーニアさんに伝える。

「わかったわ、楽しみにしていてね。」

チェックが入ったリストを鞄にしまいながらルーニアさんは言った。

「うん、頼んだよ。」

私が頼んだのは喫茶店の材料。

次に持ってきてくれるのがすごい楽しみだ。

「あと、これお土産」

帰り間際にルーニアさんは大きな包みを渡してきた。

「え?なにこれ」

ずっしりと重いその包み。

中にはいったい何が入っているのかしら?

「お店のメニューに使えるんじゃないかなと思って」

ルーニアさんはにやりと答えた。

「こ、これは!」

包みを開けたらそこには大きな目玉が入ってた。

「いいの?こんなの貰って?」

と言いながら私は目玉を見ていた。

「いいよいいよ、どうせ使い道ないしねぇ。」

「ありがとう、試してみるわ」

「うん、じゃあねぇ」

ばいばいって手を振りながら帰っていくルーニアさんを見送っていた。

さて、この食材どう使ってみようかな。

私は、目玉とにらめっこして考え込んでいた。

お昼時

「さてと、今日の賄はどうしようかなぁ」

がらんとした喫茶店で、背伸びしながらお昼ご飯のメニューを考えてた。

すると、がちゃっと喫茶店のドアが開いて。

「こんにちわ」

元気な声と同時に銀髪ロングの髪をなびかせた美少女がやってきた。

「いらっしゃい。あれ?まふゆさん!」

彼女はまふゆさん、冒険者でもあり、歌手でもあり「月刊アストルティア」のコラム「まふゆの落書き」で有名な人気著者なの。

「きたよ、リリちゃん。」

彼女はニコニコしながらカウンターに座った。

まてよ、彼女がこの時間に来たということは。

「もしかして、お昼時狙ってきた?」

「あ、バレた?」

うん、バレバレです。

彼女は、かわいらしく舌を出しながら自白する。

「しょうがないねぇ。今から一品作るけど一緒にどう?」

「え?いいの?」

いいのもなにも、それが目当てだったでしょ。

「別にいいよ。一人分も二人分も変わらないしね。」

「やったー、ありがとう♪」

元気な笑顔でお礼を言うまふゆさん。

まぁご飯を一人、二人分作るのにそんなに労力はないからそこは問題ない。

そして私は風呂敷を見ながら・・・。

「それに、お店の新メニューを試すのに良いのが入ったしねぇ」

「えっ?」

不敵な笑みを察してしまったのか、まふゆさんの表情が凍り付く。

見なかった振りをして、私は調理場に立った。

まずは取り出すのは大きな包み。

さきほど、ルーニアさんからもらってきたあの目玉だ。

包みから取り出し目玉を出す。

ゼラチン質がたっぷりで見た目はちょっとグロいけど、実はこれなかなかの美容食材なのだ。

これを食べ続けると、肌の張りがよくなるらしい。

この目玉、切り目を入れると中のゼラチンがこぼれてしまうのでそのまま表面を焼いていく。

表面を覆って幕が硬くなったところを見計らって今度は中をじっくりと温めていく。

すると、ゼラチンがさらにドロドロになっていき最終的にはさらっさらな液体になっていく。

これで、消毒は完了。

続いて、香草や調味料を中に入れ今度は冷やしていき中を固めていく。

とはいえ、完全に冷えてしまっては美味しくないので温度調節はしていく。

調理過程で瞳孔部分もなくなり完全に白いゼリーみたいなのが出来上がった。

それはさながら、エルトナ食にある茶わん蒸しのようだった。

「さぁて、あとはこれを盛り付けて」

季節の野菜、鶏肉などを入れてかき混ぜていく

そして温めては固めてを繰り返していき、いい感じなところで器に盛っていく。

「完成、ギガンテスの目玉焼きね」

陶器の器に入れた茶碗蒸しのようなものをまふゆさんに差し出した。

「え?これギガンテス?」

 器の中身をまじまじと見ているまふゆさん。

「そうよ、目玉だけどね。今日ルーニアさんが持ってきてくれたの」

「ルーニアさんってあの?トリニティの?」

 まぁ、普段のルーニアさんを知っている人は皆ビックリしちゃうよね。

「そうだよ、オフの日は魔物狩りしてるんだって」

「へぇ、そんな風には見えなかったんだけどねぇ。」

 といいながら、まだまふゆさんは料理を見つめている。

「はい、どうぞ。」

「これが、あの目玉ねぇ。ちょっと想像つかないけど」

 そういいながら、まふゆさんはスプーンでそれを救い上げて口に持っていく。

「なんか、不思議な味。美味しいんだけど・・・。」

そう言いながら、よほど多かったのかまふゆさんはスプーンを何度も口に持っていく。

「そうねぇ、豚の脂に近いのかな。でもくどく無い」

 そういえば、豚足もコラーゲンで油だったわね。

 私は魔物料理の師匠が言ってたことを思い出した。

「ギガンテスの目玉ってコラーゲンでできてるんだって。だから肌にもかなりいいんだって」

「そうなの?ちょっとお変わり頂戴!」

 美容にいいと聞くと目の色が変ったわね。まふゆさん。

「いいよぉ、まだいっぱいあるからねぇ。」

 そういいながら、私はギガンテスの目玉焼きを白い器に継ぎ足した。

「私もたまに狩に行くから、今度たっぷり狩りに行って目玉を補充しておこうかなぁ」

 自分の分を食べながら私は言った。

「いいとおもう、私もまた食べたいし。あ、そうだこれ紹介記事出してもいい?」

 なんと、まさか記事にしていただけるとは!

 でも、実際な疑問

「いいけど、人気出るかなこれ?」

 魔物料理自体がニッチなものだから人気がでるかどうか。

「出る、出る。とくに女性に人気出ると思うよ。」

「だよね、女の憧れだものハリのいい肌」

 なるほど、美容系に重点を置いておけば確かに人気は出そうね。

「あ、でも名前はちょっと変かな。焼いてないし」

「え?焼いてるよ。最初にさぁ」

「あれ、焼いているに入らない。目玉蒸しのほうが・・・。」

 その後、私とまふゆさんはお店の開店時間までいろいろなお話をしていた。

 そうねえ、人気のスイーツやブランドのコスメ。パンツを被ったとか面白い話まで。

 彼女の話は尽きることがなかった・・・・。