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【冒険譚】「出征の辞」を読んでみた。


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 マデサゴーラの城にある本棚に古い手記があったので読んでみた。

 

 「余が大魔王の座について幾年月。

 魔界の戦乱は収まり、いよいよアストルティアへの侵略に乗り出す時が来た。

 この日のために練りに練り上げた侵略プラン。

 ゼルドラドをはじめとする、勇猛果敢な部下たち。

 何者が余の覇道を阻めようか!

 しかし、油断はできない。

 過去アストルティアに攻め入った大魔王たちが、一人残らずかの地の勇者に討たれた事実を忘れてはならぬ。

 余に万が一のことがあれば、古狸のゼクレスや暴れ馬のバルディスタが黙ってはいまい。

 魔界は再び乱れるだろう。

 だが、魔界に住む者たちのアストルティアへの憎悪と怨念はもはやとどめようがない。

 余のうちにも隠しようもなくその思いはある。

 そして、それ以上に魔界ではなしえなかった余の望むままの大いなる創造をかの地でなら達成できる・・・・。

 そんな予感がやまぬのだ。」

 あのおっさん、こんなこと考えてたんかい!

 大人しく、絵を描いていたらいいのにねぇ。

 ねぇ、先代の大魔王様。